5つの質問>高橋奈保子助手

視覚伝達デザイン研究室
 高橋奈保子助手

5つの質問に対する5つの回答

あなたは何を作っていますか?(どんな研究をしていますか?)

「できあがったかたち」は、紙媒体を主としたグラフィックデザインやブックデザインが多いです。 が、「つくること」自体が目的ではなく、「誰かと何かをつくる」こと、これを通して「伝える対象」について思考すること、 更にこれを取り巻く人や環境にとびこむことまで含めた「プロセス」に重きをおいています。 それは今回の助手研究発表や、普段の研究室運営、地域の人とのまちづくりなど、どんな場合でも同じように考えています。

なぜ今回の作品を制作しましたか?(なぜこの研究をしようと考えましたか?)

昨年(一昨年も少々)図録やポスターづくりなどで参加していました。 デザイン系の学科にいるから…というだけでなく(それも理由に入らないわけではない ですが)同じ助手という立場で美術デザインについて思考している人たちを知りたいと 思ったからです。

今回の作品のおすすめ、こだわり、一番大切な部分、はどこですか?

人さまの作品を扱うことの責任を第一に感じつつ、現実的な制約と「この印刷試してみたいな」という理想のあいだで バランスをとることを大事にしてます。印刷物は残るので、緊張します。 でも情報をつくること、まとめることはとても楽しいです。

あなたが影響をうけた作家(人物、もの、場所なんでもいいかと)はだれですか?又その理由を教えてください。

考え方は良くも悪くも学んできた場所に影響を受けています。 作風でいうと二次元より三次元のもの、硬質より軟質なもの、ゴシックより明朝に影響されています。

他の助手に一つ質問するとしたら、だれにどんなことを聞いてみたいですか?

通信教育課程研究室:梶山友里助手への質問最近興味のある(制作に影響を受けている)素材やテクスチャーはありますか?

回答:素材といいますか、昔から錆びてる金属とか好きなのですが、最近、「おお、すごい」と思ったモノがあります。最近、古いガラス工場に通信の授業で見学に行ったんです。 10年間焚き続けるガラスの炉が使い込まれて、炉の周りをプレハブで補強してありまして。その周りの金属とかいい感じに錆びていてときめきました。作品に生かせるかどうかはこれからですね。